インフルエンザ予防接種
2025年度のインフルエンザワクチンに関して
テキストが長くなっておりますが、注意事項が多くございます。ご一読し受診をお願いします。
(2025.10.3更新)
北区に住民登録がお済みの高校三年生相当までのお子さまに関しては、北区から助成金が出ることが決定しております。(差額は自己負担)
今年度は従来の注射による予防接種と、「フルミスト点鼻液」という鼻に注入するタイプのインフルエンザワクチンも助成金が利用可能になりました。注射のような痛みがなく、1回のみの接種、従来半年間であったワクチンの効果も1年持続するとされており利点の多いワクチンになっております。今後主流になってくると考えられており、当院でも在庫をしっかり確保する予定です。「フルミスト®️」の詳細は後述いたします。
北区の助成金を利用する場合は北区指定の問診票をクリニックで配布しております。
また、北区の助成金を利用する場合は必ず住民登録が確認できるものをお持ちください。(マイナンバーカード、医療証など)
お忘れになると助成金が利用できない可能性がございますのでご注意ください。
北区以外の地域の方はダウンロードした問診票、もしくはクリニックでも問診票を配布しております。
接種当日は事前に記入していただいた方を優先的にご案内しております。当クリニックで接種をお考えの方は事前に問診票の記入をお願いします。
事前に問診票へ体温・必要項目を記入し、ご持参いただくと接種までスムーズになります。
事前に医院でのお渡しも可能です。診療時間内に取りにいらしてください。
*助成金を利用する方は専用の問診票をクリニックで配布しております
ご協力の程、よろしくお願いします。来院後記入していただいての接種も可能です。
接種費用(注射)
北区に住民登録されている高校3年生相当までの方は下記金額から2,000円差し引いた差額が自己負担額となります。
3歳未満のお子さまは自己負担額は0円になります。
| 6か月〜3歳未満 | 1回:2,000円 |
| 3歳〜小学6年生 | 1回:3,000円 |
| 中学生以上 | 1回:4,000円 |
※金額は全て税込です。
※小学6年生までは2回接種を推奨されております。

予約と接種に関しての注意事項(受診前にご一読ください)
web予約が可能です。インフルエンザ専用枠で必ず予約を取得してください。
誤って他の枠に予約を取得された場合ワクチンが確保できず接種できません。
接種希望日の4週間前の22時から予約をお取りできます。
時間予約で優先的に接種が可能です。
同時間帯に接種のご家族はまとめて1枠で接種可能ですので、代表の方の名前で1枠だけ予約をお取りください。
予約が取れない場合でも、例年通り予約なしでご来院順での接種を行っています。
予約の場合でも院内の混雑具合で予定通り接種が進まない可能性もございます。何卒ご了承ください。
2診体制日(月曜日・土曜日)は1診体制日に比べて待ち時間を短縮できます。
当クリニックでは生後6ヶ月のお子さまからインフルエンザワクチン接種を行っております。
※65歳以上の方はご自宅に郵送された問診票を記入の上、ご持参ください。
フルミスト(経鼻インフルエンザワクチン)に関して
フルミストは昨年度から発売されている国産の経鼻インフルエンザワクチンです。
前述のように、痛みがなく、小さいお子さんでも1回接種で1年間の効果持続があり、従来の注射によるワクチンに比べて利点が多いものとなります。
希望の患者様は受付でお伝えください。問診票にも記載項目があるためフルミストの指定をお願いします。
予約の方の接種当日の変更も可能ですので、受付にお伝え下さい。
10月3日現在で在庫は十分あります。
対象年齢
対象年齢は2歳以上19歳未満の方になりますので、お気をつけください。
2歳未満のお子さんは接種できないためご注意下さい。
接種費用(フルミスト)
接種費用は8,000円(税込)です。
北区に住民票のある方は助成金が利用できます。
<北区の方の接種費用>
2歳〜13歳:4,000円(助成金4,000円)
13歳〜高校3年生:6,000円(助成金2,000円)
高校卒後の19歳未満:8,000円(助成金なし)
<北区外の方の接種費用>
2歳以上19歳未満:8,000円(税込)
概要・有効性
概要
弱毒化したA・B型インフルエンザ株を鼻腔に0.2 mL噴霧して、鼻咽頭粘膜タイプの生ワクチンです。
日本では2歳以上〜19歳未満に各鼻腔0.1 mLずつ計0.2 mL×1回で承認
有効性
- RCT・系統的レビューでは、3–16歳で発症予防効力(efficacy)がおよそ80%
(予防接種していない人に比べて発症する人の割合が80%減る)
- 効果発現時期:注射のワクチン同様およそ2週間で予防効果成立(ワクチンウイルスの複製と免疫誘導に1–2週)。部分的な防御はそれ以前から立ち上がる可能性が示唆されています。
副反応・副作用・注意点
副反応
フルミストは鼻粘膜で免疫反応が出るため、副反応として接種後に風邪症状(鼻詰まりや鼻水、微熱)を伴うことがあります。また、その後感冒症状(咽頭痛や咳など)を来すことがございます。
出現する時期としては1〜3日後くらいまでが最多で、2日目がピークとされています。
まれに発熱も伴うこともあるとされていますが、頻度はそれほど高くはありません。
(Hum Vaccin Immunother. 2018 Jan 3;14(3):571–578.)
他者への感染性
フルミストは生ワクチンに類するため、理論的には他者への感染性がございます。
一方で、その可能性は極めて低いため妊婦さんや新生児のお子さんがご自宅にいらっしゃる場合でも、同胞のフルミスト接種を回避する必要はないとされています。「ACIP/CDC(アメリカワクチン接種に関する諮問委員会/米国疾病予防管理センター)の見解」
唯一回避をすべき状況として挙げられているのは、ご自宅内に重症免疫不全者の方がいらっしゃる場合のみ、フルミスト接種後7日間の接触回避を推奨しております。
確認される統計では、ワクチン株による感染は0.6%/接触程度かそれ未満とされています。(Vaccine. 2008 Sep 8;26(38):4940-6.)
以上のことから、ご自宅に小さなお子さん(新生児など)、妊婦さんがいる場合でも安心して接種可能です。
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執筆者
金 尚英KIN NAOHIDE
副院長
赤羽小児科クリニックの副院長、金 尚英(きんなおひで)です。私自身、二児の父親として子育てに奮闘する毎日を送っております。
その実体験を活かしながら、皆様のホームドクターとして、信頼に応えられるようこれからも学び続け、成長してまいります。
必要な時にいつでも頼れる存在として、ちょっとした体調の不安や育児のお悩みなども、ぜひお気軽にご相談ください。
所有資格
- 2011年 日本大学医学部医学科 卒業
- 2011年4月〜 川口市立医療センター 初期臨床研修(小児コース)
- 2013年4月〜 日本大学医学部小児科入局 附属病院にて後期研修
- 2015年4月〜 あしかがの森足利病院へ医局派遣
- 2015年10月〜 沼津市立病院へ医局派遣
- 2016年10月〜 都立広尾病院へ医局派遣
- 2020年4月〜 赤羽小児科クリニック 副院長就任