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頭のかたち外来

担当医の都合により月曜日、木曜日の完全予約制です。

ヘルメット療法に必要な頭部の撮影・解析・重症度判定は予約が必要です。

撮影が不要な診察のみの頭の形の相談は随時受付けております。予約は不要のため、直接ご来院下さい。

予約はオンラインでのみ受け付けております。

オンライン予約はこちらから

頭のかたち外来では、いわゆる「絶壁(短頭症)」や向き癖などで頭の形が高度に変形した(斜頭症)お子さんに対して、
ヘルメット療法を中心に理学療法なども併用し頭の形を改善させることを目的とする専門外来です。

ヘルメット療法の希望の有無にかかわらずまずは頭の形に対するお悩みを共有し、最終的に適応があれば治療の選択肢の一つとしてヘルメット療法があるとお考えください。

使用するヘルメット

当院で使用するヘルメットは株式会社Berryさんの「ベビーバンド」となります。

ベビーバンドに関してはコチラを参照

当日・診察の流れ

頭のかたち外来では、まず診察を行います。その後、カメラ撮影による3Dスキャン・解析を行い、客観的に頭の形の重症度を評価します。

頭の形の重症度の結果を元に、治療方法をご相談致します。

*来院時からヘルメット療法の希望がある場合、撮影と解析を先に行うことがあります。

 

斜頭症とは?

斜頭症(偏頭症、または後頭部変形性斜頭症)は、出生後の向き癖により頭の形が非対称になることや、いわゆる「絶壁」になる状態のことを言います。

主に、頭の圧力分布や寝姿勢による向き癖によって引き起こされることが多いとされています。

影響・予後

発達への影響や長期的な結果に関しては研究が進められています。

まれに、顎関節や歯列に影響を与える可能性があると言われておりますが、はっきりした研究はありません。

斜頭症が脳の成長そのものに直接的な影響を与える確固としたエビデンスはなく、現在は否定的な見解が多いです。

ヘルメット療法の開始推奨時期は首の座ってから生後4-6か月、遅くとも生後8か月までが望ましいと言われております。

治療

基本的には早期介入が効果的と言われており、頭の形への影響を最小限に抑えることができます。
治療方法には「体位変換」「タミータイム」の理学療法と「ヘルメット治療」の2種類があります。

軽症-中等症であれば理学療法(具体的には1日30分以上のタミータイム)で改善することは海外の論文で既に報告されています。(日本の報告はなし)ただし、重症度が重度と判定された児に関しては、7割が自然治癒せず、変化なし、むしろ悪化するというデータがあります。

ヘルメット療法は赤ちゃん1人1人に対してのオーダーメイドで設計するものであり、自費診療です。
当院採用のヘルメットは「ベビーバンド」です。ベビーバンドの詳細はこちらをご確認ください。
https://www.babyband.jp/

費用

当院での治療費用は330,000円(税込)です。現金もしくはカード決済が可能です。
治療費用には以下のものが含まれます。

  • 頭部3D撮影費用+重症度解析(初回診断時及びヘルメット作成後のフォロー毎回)
  • 頭蓋形状矯正ヘルメット「ベビーバンド3」と付属品
  • 治療終了までの診察費用

初診時は保険診療が適応されるため、医療証の範囲内です。

治療の必要性の判断には、診察と頭部のスキャンによる客観的指標を用います。
来院されましたら、診察を受けて頂き、その後に頭部のスキャン(カメラ撮影です)を行います。
*来院時からヘルメット療法の希望がある場合、撮影と解析を先に行うことがあります。

様々な角度から撮影した画像をベビーバンドの専門のスタッフへオンラインで送付致します。
画像は即日解析を行なって頂き30分程度で結果が出ます。
その結果を元にご家族と相談させて頂きます。
*院内の混雑状況により予約時間にすぐに診察やスキャンができないこともございます。
*スキャンの解析にも時間を要する場合がございますので、診察には1時間程度要するとお考え下さい。

治療原理

そもそもヘルメット療法で斜頭症が治るメカニズムを図を用いて説明します。

下の図は図の上が鼻側(前方)で、図の下が後頭部(後方)の配置の頭部概略図を上から見た図です。
この図に描かれた頭部は右後頭部が平坦になった右斜頭症のお子さんの平面図です。

右後頭部が平坦になることで、右前頭部が前方に突出していきます。
それにより、頭の形が歪むような方向に向かいます。

「向き癖」で言うと「右側を向くの向き癖」のお子さんはこういった形になります。

 

さて、図の中には太い矢印(短い対角線)と細い矢印(長い対角線)があります。
頭のかたち外来では頭部の撮影と解析により、それぞれのお子さんにとってのこの二本の対角線を算出することが大きな目的となります。

この二本の対角線が割り出されると斜頭症の重症度が計算できます。

頭部の対角線うち、長い方に合わせてヘルメットのシェルを作成することで、図のようにヘルメットと短い対角線の頭部との間にスリットが発生します。

長い対角線の部分の成長は待機させ、スリットができた部分の成長を促すことで頭部を丸い形に成長させることを目指すのがヘルメット療法となります。

 

もちろん、お子さんによって頭のかたちは大きく異なります。
そのため、お子さんそれぞれに撮影・解析を行い、その子だけのオーダーメイドのヘルメットやパッドの位置を作成することが必要です。

 

また、解析から時間が経過してしまうと、対角線の関係性が変わっていきます。
そのため、「ベビーバンド」では解析から2週間以内の初装着が必須となります。
治療開始が決定しヘルメット発注から作成・配送の時間もあるため、解析後は少しだけ早めに治療開始の決断をしていただく必要があります。
できれば受診前にスケジュールも含めてご家族でよくご相談して受診して頂けますと助かります。

現在、予約枠が少なくご迷惑をおかけしております。申し訳ありません。
今後、日数と枠を増やせるよう体制を整えていく予定です。

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