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お子様の皮膚疾患について

お子様の皮膚は大人の皮膚に比べて薄いため、外部からの刺激を受けやすい状態にあります。また、汗をかきやすいため細菌やウイルスが繁殖しやすく、感染症を引き起こすこともあります。そのため、様々な皮膚疾患を予防するためには、入浴時のスキンケアが非常に大事になります。

皮膚疾患予防の基本となるスキンケア

スキンケアで大事なことは、以下の3点です。

①お子さん達に備わっている正常な皮膚バリアを壊さない。

②日中についた汚れや皮脂や雑菌、軟膏などをしっかり落とす。

③入浴後は保湿などのスキンケアを行う。

よく泡立てた石鹸で手の平を用いて優しく洗います。その際にはかぶれなどで痛そうな部位も、優しくしっかり洗いましょう。また、タオルやガーゼでこすると正常なバリアが壊されてしまいます。タオルやガーゼは使用せず、手の平で洗いましょう。石鹸が残るとかゆみの原因になるので、シャワーなどでよく洗い流して、上がったら保湿をしっかりしましょう。以上がスキンケアの手順です。

当院の治療方針

皮膚疾患は、皮膚を清潔に保つ、温度調節をしっかり行うなど日ごろの生活で改善される点が多くあります。薬を処方するだけでなく、症状に合わせた生活する上での注意事項なども丁寧にご説明いたします。

次はお子さんに多くみられる皮膚疾患を簡単にご紹介します。

脂漏性湿疹

乳児にみられる湿疹のひとつです。頭部に黄色のかさぶたやフケのようなものが付着します。頭や顔から皮脂とよばれる脂肪分が多く分泌されることで症状が出ます。

おむつかぶれ

おむつのあたる部分にあかみや発疹などの炎症が起きます。尿や便に含まれるアンモニアなどの刺激物やおむつの繊維がこすれることで症状が出ます。こまめにおむつを取り替えるなど、汚れた部分はきちんと拭くなど清潔さを保つことが大切です。軽症であれば保湿剤でバリアを作り尿や便が皮膚に触れにくくするだけですぐに改善します。中等症以上の場合は、抗炎症剤である小児用ステロイドを用いて治癒を促しましょう。

ニキビ

当院では学童期〜青年期のニキビ治療に関しても注力しております。一般の方にはニキビが病院で直す皮膚疾患として、認識されていないのが現状です。90%以上の人が経験するありふれた皮膚疾患ですが、現在は軟膏や内服薬の使用により病院で治療することが可能な皮膚疾患です。早期に介入していくのが良いとされております。小学生高学年からニキビは出現しますので早めのご相談をお願いします。お子さんのお肌が気になりましたら、まずはお気軽にご相談下さい。

カンジダ性皮膚炎

便の中にいるカンジダという常在菌(カビの一種)に感染することで炎症が起きます。おむつかぶれと似ていますが、悪化するとただれたり、皮がむけるといった症状が出ます。市販薬を使うと悪化する場合もあるため、早めに受診するようにしてください。抗真菌薬の軟膏で治療を行います。

あせも・あせものより

「あせも」は、汗の出口がよごれや垢でふさがれることで小さな発疹が現れた状態です。あせもを掻きむしった傷にブドウ菌が感染し、炎症を起こした状態が「あせものより」です。あせものよりは、痛みを伴う化膿性の炎症で、発熱することもあります。

とびひ(伝染性膿痂疹)

あせもや虫刺されを掻いてできた傷に、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌が感染して炎症が起きます。強いかゆみのある水疱ができ、化膿することもあります。人にうつる可能性があるので、プールなどは控えて早めに受診してください。

手足口病

手のひら、ひじ、足の裏、ひざ、口の中、おしりなどに水疱ができます。手に付着したコクサッキーウイルスなどのエンテロウイルスに感染することで症状が出ます。口の中の水疱に痛みがあるので、食事はなるべく刺激の少ないやわらかいものにしてください。

リンゴ病

頬がリンゴのように赤くなり、腕やお腹に発疹ができます。ヒトパルボウイルスに感染することで症状が出ます。入浴は問題ありませんが、発疹のかゆみが増すことがあるので注意が必要です

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